はじめまして、ヒロです!
この度、齢アラ還にして、ブログを始めることにしました!
今さら、なぜに?
実は・・・
ボクは、仕事をしながら母親の介護を続けて18年になります。バツイチで独身貴族を気取っていた40歳のトある夏の日の夕刻のこと、母が自転車から転倒し腰椎を骨折。以来、母との同居、二人暮らしが始まりました。
これまで、母の容態が悪くなり、仕事をやめて介護に専念した時期もありました。
その母が、いよいよ人生の最終節に突入。
ここら辺で、これまでの介護生活を少し振り返ってみたいと考えまして、ブログを書いてみよう!と思ったんです!
母の介護は、当初、短期間の介護になるかもしれない、親孝行は全く何もできていなかったので、今できることがあるなら精一杯お世話して差し上げたい!と始めてみたのですが・・・
なんの、なんの、母は驚異的な生命力を発揮して、まだまだ生き抜いてくださっています!
正直、ビックリ! とても嬉しい誤算です!

今日まで本当に色々なことがありましたが、昨年11月から、母は「腹膜透析」の在宅治療を始めることになりまして、母の人生も、いよいよ最終ステージに突入したなと。。
ですので、母への最大の感謝の気持ちと、在宅介護で大変お世話になっている多くの方々への敬意を込めまして、このブログを綴ってまいります!
「腹膜透析」とは?
皆さんは、「腹膜透析」って、ご存知ですか?
ボクは全く知りませんでした。
「透析」といえば、腕の血管と機械をつないでする「血液透析」のことだと思っていました。
末期慢性腎不全の治療法として「血液透析」は文字通り、自分の血液を機械を通して浄化し、その浄化した血液を再び自分の体内に戻す透析方法。
世の中には「輸血用の血液を使って透析している」と勘違いしている方がいらっしゃるそうですが、そうではなくて、自分自身の血液を専用のマシンを使って綺麗に浄化する治療なんですよね。
それに対して、「腹膜透析」は、身体の腹膜を使って体内の老廃物を浄化する治療法なんです。
おへその横あたりにチューブを埋め込む手術をし、そのチューブから透析液を注入。その液が腹膜を通して老廃物を吸い取ってくれる。その汚れた液を排出して、また、綺麗な透析液を注入する、という治療法なんです。

「腹膜透析」は、生まれつき何らかの腎臓疾患を抱えている赤ちゃんや子供さんは、まだ身体が十分に発育していないため、そもそも体力的に「血液透析」ができないので、「腹膜透析」をして、生命をつないで、腎臓移植を待つための治療法でもあるそうです。
また、在宅で、しかも、自分自身で治療可能なので、若者や働き盛りの世代、ご高齢の方まで、幅広く採用されている透析方法でもあるそうです。ボクたちが知らないだけで、人知れず苦労しながら治療しておられる方が、もしかしたら身近にいらっしゃるのかもしれませんね。。
近年、ご高齢の方が、足腰が弱くなって自力で透析専門病院まで通うことが難しくなり、在宅でできる「腹膜透析」は大変重要な治療法として注目されています。
しかし・・・
日本では、その普及率 約3% の低水準。。まだまだ「血液透析」が主流。
香港 70%
欧米 20〜30%
アメリカ 10%
トランプ大統領は、この普及率を上げるための大統領令を出しているそうです。
日本では、これまで、医師や看護師さんの専門家が少ないことや、情報提供不足などの問題もあって、普及が進んできませんでしたが、国としても普及率アップの必要性を認識し始めているそうです。
腹膜透析を選んだ理由
母の腎機能はどんどん悪化していき、医師から「そろそろ、透析するのか、しないのか、考えておいてください」と選択を迫られるようになりました。
母は、当初から「透析はしない!」と豪語しておりましたので、医師も、母の意思を尊重し、「それでは、緩和ケアの方向ですね」と言っていました。
「血液透析」は、母が車椅子(長年の度重なる入退院の繰り返しで、とうとう歩けなくなりました)なので、病院まで送迎が必要。そうなるとボク自身の仕事にも大きな支障が出るだろうしな、、
やっばり無理かな、、
「透析」についてweb検索しては、思い悩む日々が続きました。
そんな中、YouTube動画で、「腹膜透析」の動画が目に飛び込んできたのです。
「腹膜透析」? 何それ?
おうちで透析(腹膜透析)- 自宅で透析を行う腹膜透析についての情報を提供。血液透析との違いなども案内します。
(↑クリックすると詳しい動画にジャンプします)
「血液透析」と「腹膜透析」の違い

母は当初「透析はしない!」と言っていたのですが、やはり、だんだん、老廃物が体にたまって、肺には水がパンパン。脚もむくみが酷くなる一方。
溺れるような苦しさに日々意識朦朧とするようになりました。
母は、心臓も悪く、3年前「洞不全症候群」を発症し、ペースメーカーを埋め込んでいます。最近、芸能人の美川憲一さんも同じ病気を公表されましたね。
美川憲一さんの記事を少し書いていますので、よろしければご参照くださいませ。
→https://bluemtfs.com/mikawakenichi-tansugon/
また、母は血管が細いため、「血液透析」を選択する場合、腕に透析用の管をつくることができない、管は鎖骨の横あたりに設置しなくてはならない、と言われました。
え〜っ!?
鎖骨の横から透析用の管を出すの・・・?
「血液透析」は心臓に大きな負担がかかるらしいし・・・
もう「腹膜透析」をするしかないのでは・・・
そうしないと、溺れるような苦しみの中、母は苦しみながら最期を迎えることになってしまう・・・
ベッド上で苦しんでいる母の様子を見てられず、ボクは母を説得し「腹膜透析」の治療を選択することにしました。こうして、母には腹部にカテーテル挿入手術を受けてもらい、在宅透析治療が始まりました。
在宅で腹膜透析を開始!
「腹膜透析」開始後、母の苦しさは大きく軽減されました。ありがとうございます!
それでも・・・
「毎日続ける」という責任は正直やっぱり重く、気を抜けない、逃れられない日々。重度の障がいをかかえておられる方の在宅治療は本当に大変であろうことが、身につまされて感じられました。母の苦しさが軽減されたのは何よりなのですが。。
毎日の積み重ねが、ボクの体にボディブローのように効いてきたのか、ボク自身が「帯状疱疹」を発生してしまいました。こんなに痛くて、やっかいな病気なんですね・・・。
皮膚科を受診して、治療薬を飲んで、症状は軽減されたのですが、なかなか痛みが完全に無くならないんです・・・。18年の介護生活で、ボク自身が大きく体調を悪くしたのは初めてでした。
やはり、目に見えないプレッシャーやストレスが積もっていたのかもしれません。さらに、ボク自身の加齢もあり、左眼の白内障手術も予定されていたため、母には大変申し訳ないのですが、2週間だけ「レスパイト入院」をしてもらうことにしました。
レスパイト入院とは
レスパイトとは、一時的中断、延期、小休止などを意味する英語。 日本では、主に育児、介護、障害、医療の分野で使われる。 レスパイト・ケアとは、在宅で乳幼児や障がい者、高齢者などを介護している家族に、支援者が介護を一時的に代替してリフレッシュしてもらうこと。また、そのようなサービスのこと。 元々は欧米で生まれた考え方である。
入院のルールは、受け入れ先の病院によって違いがあるようです。
ボクの母は「腹膜透析」という特殊な治療が必要だったため、受け入れていただける病院が限られていて、紹介していただけた病院は2件のみ。自宅からの距離が近い方の病院にお願いすることに決めました。それでも、2週間、母の入院を受け入れていただけたことに感謝です。
おわりに
このブログでは、母との介護の日々や、「腹膜透析」のことを、ありのままに書いていこうと思います。
同じように介護をしている方や、これから透析を考えているご家族にとって、少しでも何らかのお役に立つことができれば、うれしいです。
初めての記事をここまで読んでくださり、ありがとうございました!
これからも、これまでの介護生活を振り返りつつ、日々、感じたことや出来事などを少しずつ記事にしていきたいと思います。
また、介護の記事だけでなく、お遊び的な記事も書いてみようと思います。その内容は、ネット上に素晴らしい記事があふれかえっていますので、これは、あくまでも、ボクの「息抜き・遊び」として作成している記事です。
悪しからず、ご容赦くださいませ。
それでは、今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします!